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第6話 旅の始まり ~ソフィアサイド~

ผู้เขียน: 光命
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-03-10 20:12:30

さて……

ようやく外にも出れたし、さっさと封印の解き方を探さないとな。

よくわからんのは、あやつがこの剣を握ったときは実体化が出来るようじゃが……

完全に封印が解けている訳ではなさそうじゃ。

あやつが封印を解くカギやもしれん。

どうせまだこの剣からは出られんのだし、しばらくは同行するしかなさそうじゃ。

あと、力も完全に出せている感じはしないのぅ。

さっきのあやつの戦いに使った力も、本来ならウォーウルフごときは姿形も残さないはずじゃがのう。

魔力を探知できる範囲も思ったより狭いな。

あやつがある程度強くなる前に強敵に出くわさないといいがのぅ。

しかし、さっきの戦いは滑稽だったのぅ。

あやつがいた世界には剣も何もないのだろうか。

この世界は己の身は己で守らんといかんから、年端もいかない子供たちですら武器を使うことを教えられている。

あそこのなんとかっていう王もたぶんそれぐらいは出来ているだろうというところで訓練もせずに放り出したな。

これじゃ魔王を倒す前に、あやつが死ぬぞ。

「ゾルダ、この先にはまださっきの狼みたいな怪物はいるのか?」

ワシが考え事しているところだというのに、あやつは尋ねてくる。

「はっきりと感じるだけでも、数十匹はおるようじゃ。

 その先はもっとおるやもしれん」

死なれては困るし、死なぬように教えておかんとな。

「そんなにいるのか?

 いつになったら目的の村につくのやら……」

あやつがため息交じりにつぶやいておる。

たかがウォーウルフごときで何をしておるのじゃ。

「ほれ、そうこうしているうちに、すぐそこに1匹おるぞ」

少しは自信を持ってもらわないとのぅ。

魔王のところまで行く前に、旅を辞めかねん。

「さっき、レベルが上がって、スキルを覚えたじゃろ。

 1匹だし、今度は手助けせんから、1人で戦ってみろ」

1対1だし、なんとかなるじゃろ。

出来るかぎり手助けをせずに、強くなってもらわないとな。

こんなところでくたばりでもしたら、ワシの封印が解けないしの。

いざとなったら手助けはしてやるがな。

「1人でか……」

またボソッとあやつが独り言を言っておる。

相変わらず自信なさげじゃのぅ。

「新しいスキル、新しいスキル……

 これか。この【スピントルネード】ってやつは……」

字のごとくそのままじゃろ。

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